ゴマクッキー、ジンジャークッキー、そして・・・大自然のまちの素朴な”やさしい時間“と“やさしいお菓子”

“sweet heart”の生まれる場所から

雄大な北アルプスのふもと、長野県の”真ん中“、日本の”真ん中”とでも言える場所、松本市。JR松本駅から数キロ南に位置する、sweet heart projectの仲間、NPO法人(特定非営利活動法人)「ハートラインまつもと」が運営する活動拠点の一つ「ぬくもり喫茶 むくの木」、ここでは多くの地域の人たちに見守られながら、素朴でやさしい、美味しいクッキー作りが行われています。

標高およそ600mの松本市、訪ねた日は(2022年7月)東京は36℃でしたが”やさしい場所“は30℃ほど、山から吹いてくる風が心地よく、その雰囲気、環境だけでも清々しく優しい気持ちになります。

「誰もが豊かに安心して暮らせる地域をめざして・・・」

この施設の運営の趣旨に沿って「ぬくもり喫茶 むくの木」の一角では、障がいのある方々が、この日もクッキー作りに取り組んでいました。

この施設では、クッキー作り以外にも、喫茶店の仕事、仕出し弁当作り、菓子箱折り作業、布地の染作業や工芸品作り、など、1日20人ほどの人たちが作業をしていて、クッキー作りをする方は4~5人。

地域で、障がいのある方たちが社会とのかかわりを無理なく持って、それぞれが自分らしさを大切にしながら安心して暮らしていくことを目指すこと、ここでのクッキー作りは、まさにそうした方針が具現化された“やさしい活動”です。

現在、作っているクッキーは5種類。プレーンクッキー、チョコチップクッキー、ナッツクッキー。そして“売り”は卵やバター、マーガリン等は使わず、厳選された素材で作るゴマクッキーとジンジャークッキー。

sweet heart projectでは、この”売り商品”でもあるゴマクッキーとジンジャークッキーを多くの人に届けて「ハートラインまつもと」のお手伝いをさせていただいています。

”やさしい時間と環境”でのクッキー作りは、地域の方々の心のこもった支援と工夫で素朴になされています。レシピは、施設のスタッフの方と障がいのある方が「試作に試作を重ね続けて、試食に試食を重ねて、常に美味しいお菓子にならないか」と努力を続け、常時ブラッシュアップ中、とのことで、この姿勢そのものにクッキー作りに携わる障害のある方々の真心とやさしさ、そして熱意を感じました。

「自家製で、プロの人がいなくて苦労した面もあるんです」と施設のスタッフ下山友香里さんは、16年目になるクッキー作りのこれまでを振り返ってくれました。

”売り“であるゴマクッキーとジンジャークッキーは、ある意味、そうした多くの人たちの“アイディア”が結実した”傑作クッキー“で、素朴な味で美味しいという表現がぴったりのものです。

大量生産のノウハウを得て、現在、1日で最高、1袋14枚入りを70袋まで作れるということです。障がいのある皆さんからは、「注文が沢山くると、忙しくて、疲れることもあるけれど、無事に納品できた時には充実感があるし、美味しいと言ってもらえた時には嬉しくて、やりがいを感じます!」といった声をききました。

私が訪ねた時も、作業にあたる皆さんが、一生懸命ていねいに自分の作業の様子をいきいきと説明もしてくれて、仕事があることがモチベーションにつながっていると感じ、とても嬉しい気持ちになりました。

一方で、現実的な課題もまだまだいろいろあります。

「クッキーの売り上げから、働く障がいのある方々の工賃/賃金を確保していかないとならないのですが、工賃をもっと上げていくこと、そのためにはコンスタントに売れることも大事です。工賃が上がることで一人ひとりの希望する生活ができることを目指しています」と、施設の就労支援部主任を務める花野聖子さんは、この活動の今後目指すべき方向について説明されました。

障がいのある方の働く環境や仕組みが、まだ十分に整っていないという状況は、多くの施設などで共通にあるものでもあり、sweet heart project の活動、多くの方にご理解いただけるよう、さらに頑張っていかねば、とも痛感しました。

さて、そうした中、クッキー作りの今の、そして次の課題は、長野県ならではの”唯一無二”とも言えるような、”ハートラインまつもと”にしかないぞ!と売りになるような、第3のクッキーを生み出す模索です。

ゴマクッキー、ジンジャークッキー、そして次の売りは・・・

長野県ならでは、の自然をも表現できるような素材は、蕎麦?野沢菜?それとも高原野菜的なもの?高地の果物系?山菜クッキー?それとも・・・

大自然のふもとの”真心“と”やさしい時間“と”やさしい環境“が次にどんなクッキーを生み出すのか、そんなところにも期待がふくらみます。

都会で生活する私のような者にとって、今回の「ハートラインまつもと」訪問は、とても自然体の元気と清々しさをいただいた、ありがたい素晴らしい機会でした。

忙しい毎日の中、オフィスでのほっと一息の時間、大切な人へのちょっとした気持ちのプレゼント、そうした“やさしい時間”のため、北アルプスのふもとのまちの”やさしい時間“と”やさしい環境“から送り届けられる素朴で厳選された素材のクッキーは、絶対に私たちの”心の清涼剤“になると思います。美味しいです!

大山 泰
sweet heart project 実行委員
(元フジテレビ報道局経済部長、解説委員)

“やさしい時間”が生み出す数々の発見

みんながとても自然体のままで、好きなこと、好きな作業にキラキラと輝いて取り組む(勤しむではない) たくさんの”やさしい時間“がそこ、「カプカプ」にはありました。

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