IT社会の基盤となるクラウドをけん引するVMwareは、”Force for good”、”Tech for good”という言葉を大切にしています。”Force for good”、力をいい方向に向けていく。そしてITの位置づけがどんどんかわり、パワフルになっているからこそ、”Tech for good”、テクノロジーをより良い方向に導くことがテクノロジー企業の役割。同社はsweet heart projectのお菓子を、手土産からマーケティングまで全面的に採用、更にsweet heart projectのIT面でのサポートの準備も進めてくださっています。なぜ、sweet heartなのか、お聞きしました。
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東光:御社はsweet heart project発足の当初から参加してくださり、今では手土産とか、イベントなど、全社的にお菓子をご活用くださっていて、とてもうれしく思っております。まずは御社の事業についてお聞かせください。
山中:我々はシリコンバレーにあるグローバルのソフトウェアの会社です。昨今、マルチクラウドとなって、企業の皆様のシステムがクラウド上で動くようになって、すごくITが複雑化をしています。その複数のクラウドを束ねて、すごくシンプルにお客さんに動かしていただけるようにするテクノロジーを我々は提供していて、ITの中でも非常にユニークな存在です。


東光:仮想技術といえばVMware、世界的にも有名で、クラウドに不可欠ですね。私もIT業界出身ですので、クラウドをリードする会社としてのご活躍は耳にしておりましたが、sweet heart projectでお付き合いさせていただくようになって、もう一つ、社員の皆様の自然なあたたかさであったり、素晴らしいDE&Iへの取り組みであったり、御社の集団としてのやさしさにとても惹かれました。去年末には、障がい者ウィークにちなんだ御社のイベントに参加させていただきましたが、社員の皆さんの障がい者福祉に対する理解、取り組みへの関心の高さもすごく感じました。sweet heart projectについても一緒に課題に対してどんなことができるかなって、すごく考えてくださっていたんです。そして、私たちだけでなく福祉施設のIT化というところにも熱心にアイデアをいただきました。そういった社風をどのように作ってこられたのでしょうか。
山中:社風は私ではなく、やはりチームのメンバーが作ってきたものだと思います。グローバルの会社で仕事をしていると、我々がビジネスをさせていただいているこの日本の社会にどうつながっていくかとても考えさせられます。日本の社会の課題に対して少しでも、どう貢献していけるかということを、みんなが自然と考え始めているのだと思います。その結果として、我々自身のアイデンティティーというものも、逆にできてくるわけであって、そのいい循環が回る。そこが我々のひとつのDNA、コアになってきたというか、そう見えたのはとても嬉しいです。
我々にとってもいいこと、施設の皆さんにとってもいいこと、それをつないでくださっているのがsweet heart projectさん、そんな感じですよね。
さて、我々が社内でよく使う言葉で、Force for good、Tech for goodというものを凄く重視しています。Force for good、「力をいい方向に向けていきましょう」。お客様とお付き合いする中でいろんなプレゼントを渡したり、手土産を渡したりします。そうであれば、美味しいことは前提ですが、より日本の社会の課題に貢献できるものにしたい。だからsweet heart projectさんのものを使っていこうと。フォース、今回の場合は、お金ですが、それをどこに払うか、ということになりますが、それを、いい方向につなげていきましょうということです。それは我々のもともとのコアだと思っています。さらにTech for good、我々はテクノロジーの会社なので、テクノロジーをベースにこの世の中をどういう風にgood「いい方向」にもっていけるか、という観点で、今チームのメンバーとみなさんとお話をさせていただいていると思います。我々のテクノロジーを通して、sweet heart projectさんのモデルがより効果的に動くように、どのようにご支援できるかということを考えています。グローバルにはNPOに向けたプログラムとして、我々のエンジニアのナレッジであったり、テクノロジーを提供しながらご支援をするというプログラムがあります。今回、日本法人として初めてのチャレンジにはなりますけども、是非、sweet heart projectさんに対して、ご支援させていただきたいと思います。
東光:ありがとうございます。是非お願いします。私たちがスタートしたばかりのころ、まだ商品力も弱く、今後どうなるかもわからない、そんなときに、社員の皆様へのクリスマスプレゼントにと、いち早く御社は大量の発注をくださりました。あの”VMwareさん”が採用してくださったというのは驚きでもあり、大きな自信にもなりました。その後、御社は手土産などにご採用くださり、実際に予算を確保し、全社的に継続的な購入を提示してくださったことで、私どもは、より商品力を向上させ、仕組みをつくることができました。これはプロジェクトにとって本当に大きな意味を持ちました。そして次はIT、今後私どもが成長していくうえで、カギとなるものです。このような形で、私どもステージを押し上げ、変革の種となるご支援を成長のステージ毎にくださって感謝しております。またこれは、企業の皆様が、ご自身の強みを活かして、一緒に、障がい者の皆様、福祉施設の可能性を広げてくださるというプロジェクトの未来を具体的に示してくださってもいます。
ITは、障がい者支援施設の特性を考慮した受発注の仕組みを作りはもちろんですが、手作りで小ロットでも対応できたり、軽作業もおこなえたり、素晴らしいアート作品も生み出したり、福祉施設の可能性、付加価値を広げることもできます。更には、施設と企業のつながり、企業同士、施設同士のつながりなど、コミュニティーの形成、連携もITは促進してくれますよね。
ところで、御社では、このプロジェクトを社内で、どのように広げていったのでしょうか?
山中:最初は社内のメンバーにお菓子を配ったりして、社内のイベントでどのくらい使えるかなという話をしました。それで、もっとご協力もさせてもらいたいなあと…。sweet heart projectさんの思いに、我々も非常に賛同していましたので…。そして、やはり継続してご支援ができるかというのがすごく重要だと思いました。日本では、例えば、お客様、パートナー様と会食したときにお菓子などのお土産を渡すという文化があるので、これであれば継続的にsweet heart projectのお菓子をご活用させていただけるだろうと…。
また最初に、このプロジェクトをご一緒させていただいたメンバーが、社内でかなり宣伝をしてくれたんですよ。社内ビデオも作って、我々の一つ一つの小さな活動が、結果的にはその施設の方々に対して貢献できていることを伝え、みんなに理解をしてもらえたというのが大きいんじゃないかなと思います。草の根運動ですからね。また先ほど話しましたがお客様、パートナー様にお配りする中で、いいフィードバックをもらって…、ずっと良い循環になってきているのかなと思います。
私がメンバーの反応を見ていてうれしいのは、今では、メンバーがお客様、パートナーにこのお菓子をお渡しするときに、その意味合いも伝えているんですよ。なぜVMwareがsweet heart projectプロジェクトのお菓子を皆様へお配りしているかと。メンバーが熱く説明しているのを聞くと…。sweet heart projectさんとご一緒させていただくことによって、我々自身の感覚が変わってきている、我々自身の意識が高まっているというか、逆に学ぶものが多いと思っています。ご支援をさせていただきながら、実は我々自身も、すごくいい意味の変革をしている、我々自身に、アイデンティティーが生まれてきていて、我々自身が成長できていると思います。自分たちの会社を誇りに思えると、いう風に思ってもらうと非常にいい組織になるんですよ。ただご支援しているだけではなく、我々自身がすごく大きなメリットをいただいていて、非常に重要な取り組みだと感じています。
東光:本当にうれしいです。お菓子としてのおいしさはもちろんですが、それだけではない福祉のお菓子の可能性をどんどん広げてくださって、ありがとうございます。ところで、受け取ったお客様の声はいかがですか?
山中:一番うれしかったのは、以前sweet heart projectの手土産をお渡ししたお客様が、「妻からVMwareは素晴らしい会社ねといわれたんですよ」とおっしゃって下さったときですね。お菓子に入れさせていただいているメッセージカードは、我々にとってビジネスというのは非常に重要なものではありますけど、やはりそのビジネスをさせていただいているこの社会に対して、我々がどう貢献していくか、どうつながっていくかということの一つの証になっていると思います。

東光:私たちは、施設の皆様にお菓子を作っていただくときに、できるだけどこからのご注文なのかなど、お伝えさせていただいています。VMwareさんが営業というとても大切な場で全面的にお菓子を使ってくださっていることを、施設の皆様も、とても喜ばれて、そして誇りに感じていらっしゃるようです。もちろん、私たちもそうです。
さて、山中社長が、今後私たちに期待することはございますか?
山中:我々も頑張りますし、sweet heart projectさんもどんどん進化していただいて、新しい商品ラインも作っていただいて…。いつも同じものをお渡しするわけにはいかないので…。ご支援だけではなくて、いい意味のビジネス関係があるわけで、我々も継続的にこのクッキーをお客様、パートナー様にお届けすることができる。実はそれはすごく正しい関係なんだろうなあと思います。正しいビジネスをsweet heart projectさんと弊社で回させていただく。その中で我々としても継続できるということにも、更に価値を見出すわけです。引き続き新たなアイデアも含めて、新たなお菓子がどんどん箱に入ってくるということも楽しみにしています。
東光:施設の皆様とともに、より進化を目指します。最後に、山中社長がお気に入りのお菓子を教えてください。

山中:間違いなく、のびのび作業所フーズ(江東区)さんのVMwareというロゴのお菓子が一番大好き、私の息子もです。実は私の母にも、子供たちにも、兄弟にもsweet heart projectのお菓子を送りました。やっぱりこれが一番人気です。もうひとつ、お酒に合うお菓子っていうのもありましたよね。あれもすごくおいしかったですね。これも家族にも人気です。すごく、シンプルだけどおいしい。きっとお客様も皆様、喜んで下さっているのではないかなと思っています。
東光:ありがとうございました。

山中直
ヴイエムウェア株式会社株式会社 代表取締役社長
http://www.vmware.com/jp
聞き手 東光篤子
sweet heart project実行委員会 実行委員長