支援を通じて「ありがとう」の気持ちを伝えたい

“sweet heart”の生まれる場所から

私たちヴイエムウェア株式会社では、お客様を訪問する際の手みやげとして、クッキーの詰め合わせを持参するという取り組みを始めました。そのお菓子セットを作っていただいているのは、もちろんsweet heart projectに賛同して一緒に取り組んでいる福祉施設の皆さんです。

これまで既に200を超えるお客様にお届けしてきました。ギフトボックスの中には、このお菓子がどのような場所で、どのような方々によって作られたのかを説明するカードを入れ、さらに持参した社員からも直接その背景や経緯についてお話しするようにしていますので、sweet heart projectの理念や目的などを少しずつですが世の中にお伝えできているのではないかと思います。

では、私たちがこの取り組みに至った経緯について少しご紹介しましょう。

VMwareオリジナルのギフトボックス

社会に還元していくという使命のもとで

これを読まれている方の中には「ヴイエムウェアという会社名を初めて聞いた」という方も少なくないと思います。
ヴイエムウェアは米国カリフォルニア州の、シリコンバレーと呼ばれる地域の一角にあるパロアルトという都市で1998年に創設されたIT企業です。ヴイエムウェアはこの地から、優れたソフトウェア製品を世界の企業に向けて提供することで成長を果たしてきました。
日本法人は、山手線・田町駅からすぐの場所にあります。

田町駅に近いヴイエムウェアの東京オフィス

 

皆さんが普段何げなく使っているデジタルなサービスは、実は裏側で複雑なシステムが動いています。そして、それらのシステムは「クラウド」と呼ばれるインターネット上のコンピュータが多数集まっている場所で動いていることが多いのです。クラウドはアプリケーションを素早く作って利用できるようにするのにとても適しているので、最近ではデジタルサービスの基盤として使われることが一般的になってきています。そのため、さまざまな事業者がクラウドを提供するサービスを始めていて、必要となりそうな機能は一通り揃ってきました。
しかし、クラウドを利用する側の立場からすると、一つのクラウドサービスだけに依存するのは避けたいと考えるのは自然なことです。例えば自分が車を買おうとした時に、たった一つのメーカーからしか選べなかったら不満を感じるのは当然です。また、クラウドサービス自体にもそれぞれ特徴や強みがありますので、利用者としては複数のクラウドの強みを組み合わせて最適なシステムを構築したいという思いもあります。

ヴイエムウェアはそんな「マルチクラウド」を求めるみなさんのお役に立てる会社です!
特定のクラウド事業者に依存することなく、クラウドにおける「スイスのような中立国」的な立場にいる唯一無二な会社がヴイエムウェアなのです。企業に対して複数のクラウドをできるだけシンプルに、そして最適な形で使っていただけるような製品やサービスを提供しており、デジタルの力を使ってより良い未来を作っていくための技術革新に日々取り組んでいます。

会社の説明が少々長くなりましたが、そんなヴイエムウェアが本来の製品の開発とは別に注力してきたのが、企業全体で社会に貢献していこうという取り組みです。
ヴイエムウェアでは以前から「企業は様々なコミュニティと関わりながら成長しているのであり、私たちにはそうしたコミュニティに対して何らかの形で“還元”していく使命がある」と考えてきました。そうした強い思いは、米国本社のみならず全世界の社員一人ひとりに徐々に浸透していき、それぞれの国が、それぞれの立場でボランティア活動や寄付などを自主的に行ってきた結果、社会との共存はいまやヴイエムウェアという会社が存在する上での基本理念の一つになりました。

数年前からは、日本でも一般的になってきたDEI <ダイバーシティ(多様性) + エクイティ(公正性) + インクルージョン(受容性)> という理念を掲げ、互いを認めて尊重しあうことができる環境を推進するための活動に多面的に取り組んでいます。
このような土壌のお陰なのか、私たちの社内には、当たり前のようにボランティ活動に参加するなど、何らかの形で身近なコミュニティへの貢献を果たしていきたいという社員が大勢います。ヴイエムウェアがsweet heart projectに賛同し、その活動の当初から支援を行ってきたことにはこうした背景があったのです。

オリジナルのクッキーで支援の輪を広げたい

2020年にsweet heart projectが立ち上げられた時、ヴイエムウェア日本法人のCTOを務める進藤資訓は、会社としてすぐにでも支援を始めたいと考えました。実は進藤は、以前勤めていた外資系企業でsweet heart projectの実行委員長である東光篤子さんと同僚だった関係で、早々にこのプロジェクトのことを知りました。

進藤は、2年前を振り返ってこう話します。
「東光さんから初めてsweet heart projectの話を伺ったときに思ったことは、ヴイエムウェアはこのプロジェクトのために何が出来るだろうか?ということでした。企業の中にいるとなかなか気付きにくいことなのですが、企業というのは自社とさまざまな関わりを持つ地域社会 つまり“コミュニティ”に支えられてビジネスを行うことが出来ています。自社の力だけで収益を上げられている訳ではありません。ですから、そうしたコミュニティに対して恩返しをしていくことが企業の責務のひとつでもあるのです。ヴイエムウェアには長い歴史の中でそうした文化が築かれてきました。もはやヴイエムウェアのDNAと言っても良いでしょう。sweet heart projectに対して何もしないという選択肢はヴイエムウェアにはありませんでした。」

ヴイエムウェア株式会社CTO 進藤資訓(しんどうもとのり)

そこで、まずはクリスマス・プレゼントに利用してみることから始めてみました。社員のみなさんに『1年間お疲れ様でした』という感謝を伝える意味で、クリスマスプレゼントとしてsweet heart projectのお菓子を希望する人を募ったところ、とても多くの社員の手が上がり、家族との団欒で味わってもらうことができました。

sweet heart projectのお菓子はいつも大人気

その後もいろいろな社内イベントでお菓子の配布を行い、いずれも高い評価を得ることができました。ある社員からは「家族から“お父さんはとても良い会社で働いているんだね”という温かい言葉をもらえた」という喜びのコメントが届いたほどです。
そんな中、何かもっと多くの方々にこの思いを共有いただけるような機会はないものだろうか?と考えるようになりました。

思い当たったのが、ヴイエムウェアの製品を利用されているお客様や、販売いただいているパートナー様に、sweet heart projectのお菓子を配るということでした。
そして2021年9月、打ち合わせなどでお客様やパートナー様を訪問する際に、ヴイエムウェアのために特別に作ってもらったオリジナル・クッキーの詰め合わせを手みやげとして持参する取り組みが始まったのです。
この“手みやげ大作戦”は着実に根付いてきて、冒頭でもご紹介したように現在までにトータルでおよそ200件以上のお客様にお届けすることが出来ました。お客様からは、「家族と一緒に食べさせてもらったが、sweet heart projectの背景を知ってとても感銘を受けた!」といった感謝と感動の言葉を数多くいただいています。特に「我が社でもsweet heart projectの支援に取り組んでみたい!」という前向きなコメントをいただいたときは感激しました。私たちがお配りしているオリジナル・クッキーがきっかけとなり、新たな仲間が1社でも2社でも増えて、徐々にでも支援の輪が広がっていけば、こんなに嬉しいことはありません。
コロナ禍でお客様への訪問回数も増えたり減ったりを繰り返していますが、この取り組みは今後もずっと続けていきたいと思っていますし、今年はさらに新しい商品を開発することも大きな目標にしています。すべては企業の責務としての社会貢献と、支援の輪をより広げていくチャレンジのための取り組みなのです。

オフィスでも仕事の合間にちょっと一息!

新たな社会貢献の形に挑む

さらに、私たちヴイエムウェアが今年新たに挑戦しようとしているのが、ITの技術支援による社会貢献です。
これは、ヴイエムウェアが長年にわたって培ってきたITに関する知識や経験をフルに活かして、NPOをITの側面から無償で支援しようという取り組みです。エンジニアなどの人員も提供しながら、自社で販売しているソフトウェアの無償供与はもちろん、必要に応じて他社のサービスの導入もお手伝いするなど、メンテナンスも含めたITの総合的なサポートを行っていくつもりです。
米国の本社では既にGood Gigs(グッド・ギグス)という名称のプロジェクトとして数年前から進められてきましたが、日本では、まずsweet heart projectにおけるIT環境の支援を皮切りに、様々な団体への支援サービスを提供していきたいと計画しています。

この新たな取り組みに関してCTOの進藤は次のように言います。
「テクノロジーの会社として、テクノロジーの力を使って世の中をより良くしていきたいというのがヴイエムウェアの願いでもあります。私たちは、会社を支えてもらっているコミュニティに対して必ず何かを還元していかなければなりません。長い年月をかけてコミュニティの皆さんとともに積み上げてきた技術力や経験を、社会がより豊かに発展していくために使っていくことは、テクノロジー企業が担っている社会的責任なのだと思います。」

sweet heart projectのお菓子を作っている障がいを持った方々からも、私たちは大きな助けをもらっています。ですから、ほんの微力ながらもsweet heart projectへの支援を通じて、私たちはその皆さんたちに「ありがとう」の気持ちを伝えたいのです。
これからも、共に働き、共に助け合い、共に喜びを分かち合っていけるよう、支援活動の輪をもっともっと大きくしていく努力を続けていきたいと思っています。

ヴイエムウェア株式会社
〒108-0023 東京都港区 芝浦 3 – 1 – 1
田町ステーションタワー N 18階
http://www.vmware.com/jp

事業内容
情報・通信に関する製品やサービスの開発、製造、販売、ならびに保守業務

読み込み中…

エラーが発生しました。ページを再読み込みして、もう一度お試しください。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。