「みんなが理解して、みんなでWINWINの関係を作る」 株式会社プレステージ・インターナショナル 代表取締役 玉上進一

東北を中心にBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)センターを展開するプレステージ・インターナショナル社。同社はバスケットボール、バレーボール、ハンドボールの女子実業団チーム「アランマーレ」を運営しています。アランマーレのホームゲームや地元学生との交流イベント等で、各チームのホーム地である秋田や山形等の福祉施設のお菓子を中心に使ってくださっています。sweet heartのお菓子を採用しようと思った理由やその活用法、そして、地域社会に対しての想いを玉上社長にうかがいました。<以下敬称略>

インタビュー動画はこちらをご覧ください。

東光: 本日はインタビューの機会をどうもありがとうございます。早速ですが、御社の事業は困りごとの解決を原点として、海外日本語アシスタント・サービスからスタート、その後、国内でも様々なBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業を展開されています。特に、東北地方では大規模なBPOセンター(コールセンター)を展開されていますが、なぜ東北地方だったのでしょうか?

玉上: 弊社の事業は海外からスタートしましたが、海外の困りごとの延長線として、国内の困りごとも当然ありました。そういう困りごとは必ずニーズに変わるので、これを事業としてのサービスに変えてきたのが弊社の事業展開の源泉です。コールセンターの展開は、全国各地いろいろ検討したのですが、東北地方は東京から飛行機で一時間以内、日帰りができます。私たちは企業様との業務委託契約なので、気軽に日帰り出張ができるというのは非常に重要なポイントです。もう一つは、特に東北地方の日本海側は観光においてもビジネスにおいても、沖縄等の九州や北海道に比べると訪問者が非常に少ない。少ないからこそかもしれませんが、ビジネスでも観光でも、来訪者に対するおもてなしの精神をこの地域の方々は強く持っています。そのため、困りごとの時にお客様に寄り添った対応をする、お客様に気遣いができる。これは私たちのビジネスにとって非常に大事な点で、東北地方の文化を最大限の活用できますので、東北の日本海を選びました。

東光: そのBPOセンターですが、建物のデザインがすごく斬新で、また企業内保育園やカフェテリア、いろいろなエンターテインメントの施設も充実してとても先進的な取り組みをしておられますね。

玉上: 私たちの仕事は、経験値がノウハウに変わっていきます。何度もお客様にサービスを提供することが社員のサービスの熟練性を高めることにつながりますので、社員が長く勤めてもらえる職場環境を整えることが大切です。カフェテリア、ジム、ゆとりあるスペース、十分な休憩スペース等は、そうした考えから作られています。また熟練性を高める=長く勤めてもらうという点においては、女性が7割以上の職場なので、女性のいろいろなライフステージ、結婚、妊娠、出産、育児等を超えて、仕事ができる環境を整えています。このため出産、育児後、仕事に戻ってくる復職率(プレステージ・インターナショナルではそう呼んでいます)は99%です。先輩たちが復職して、生き生き働いている姿を見て、若い人たちもそういう立場になったときも、帰ってきたくなる・・・とつながって、非常に高い復職率になっています。

東光: 素晴らしいですね。私たち女性が安心して長く働けますね。ワクワクする会社、行きたくなる会社ってすごく大事なんじゃないかって思います。

玉上: 東京であれば魅力的な仕事もたくさんありますが、地方は多くはありません。いろいろ工夫して付加価値を高め、福利厚生を充実させることによって、よりよい社員が集まってくれます。わざわざ東京に行かなくてもここで働こうと。地域にとっても若い人たちが卒業後も滞在するということは非常に大事です。若い人たちが残って仕事をし、結婚して出産することは、人口の流出を抑えることにつながって、行政にとっても非常に重要な課題の解決にもなるので、一緒になってお手伝ができればと考えています。

東光: 地域を支える素晴らしいビジネスですね。その中で、SHPのお菓子を扱っていただいていますが、なぜ、ご採用いただけたのでしょうか?

玉上: 単に企業の困りごとだけではなく、私ども企業には、地域、社会の困りごとにも関与していく、考えていく責任が常にあると考えています。スイートハートプロジェクトのお菓子を、私たちが最大限活用させていただくことによって、障がい者の皆様が少しでもうるおい、そしてやりがいや意義を感じていただけるのであれば、とても嬉しいと思います。それに加えて、スイートハートプロジェクトの商品が非常に美味しく魅力的であり、素材も安心して子供でも誰でも食べることができるというのがすばらしいです。

東光: お菓子を買っていただくことで、私どもも、施設さんも成長していけます。実際、御社が秋田地域の福祉施設のお菓子をご利用してくださることになって、お菓子の味が更によくなったんですよ。それまで、価格の問題などもあって、なかなかマーガリンからバターに切り替えることができなかったそうなのですが、御社が大量にご購入くださるということで思い切って切り替えてくださいました。もちろん、とっても美味しくなりました。今では、スイートハートのお菓子の中でも人気で、全国のお客様にもお届けしています。何より人気のアランマーレに使っていただけて、施設さんもとても喜んでいます。

玉上: 私たちにとりまして、特に秋田県は一番従業員を抱えている地域でもあり、スポーツで地域の活性化に貢献しよう、チームを持つことで地域の若い人たちの活躍の場を広げようと女子のバスケットボールチームを運営しています。ゼロから作ったチームですが、昨年にはWリーグ(女子実業団の国内トップリーグ)に参入しました。そのホームゲーム等でも地元に人たちにスイートハートのお菓子を楽しんでいただいています。

東光: 地域の施設さんはなかなかそういう機会をもてずにおりましたし、アランマーレさんのように地域の皆様の心が一つになるスポーツの場でたくさんの人に楽しんでいただけて嬉しいです。

玉上: 本当に良かった。お互いがWINWINの関係になっているということは非常に良いことだと思います。そうしないと長続きしませんので。
クッキーは子供から大人までたくさんの人たちに食べていただけるということがとても大きいですよね。特に私たちがスポーツをやっているのは、冬の時期なので、寒い中で観戦に来ていただいて、温かいコーヒーと一緒にクッキーを出すことができます。これもいいマッチングだなと思っています。
そして皆さん、非常に喜んで会場で食べて帰られますね。ハーフタイムでコーヒーを飲みながらクッキーを食べるとか、お子さんはジュースとクッキーを食べるとか、非常にいいプレゼントになっているんじゃないかと思っています。

東光: 玉上社長は積極的にお手土産にも使ってくださって、行政の皆様にもご紹介くださっていますね。

玉上: 例えば行政は、当然ながら、福祉施設を支援する責任を持っています。そういう施設を最大限、企業として活用していくということは、行政との関係においても非常に重要です。行政が予算を出してサポートするだけではなく、私たちのような企業も支援に取り組めば、行政は予算的にも少なくて済むかもしれないし、その予算をまたほかにも活用できるかもしれません。特に地方は少子高齢化が非常に進んでいるエリアですので、いろいろな点で福利厚生的なサービス、医療サービスの充実が求められています。ですから企業が福祉施設をサポートに取り組めば、行政も非常にうれしく、社会がうまく回ってくることにもつながります。
また私たちは、スイートハートのお菓子をクライアントに持っていったり、秋田に来ていただいた際に渡したりといった営業の場でも活用しています。私たちにとっては「なぜこのお菓子なのか」と大義を説明できることは非常にいいことですね。確かに東京のデパートで売っているお菓子を買って渡すのも一つですけど、私たちは秋田に拠点をもつ企業として「秋田の福祉施設で作られたクッキーをこういう形で活用させてもらっています。ぜひご賞味ください」とお渡しすると非常に喜んでいただけますし、また輪も広がっていくと思っています。
実際、行政等からも「こういう形でもできますか・・・」と問い合わせがきています。彼らもたくさん情報をもっていますし、福祉施設をご紹介いただいて、スイートハートプロジェクトにおつなぎするなど・・・、いろいろできるのではないかと思います。
この輪をお互いがどう協力し合って広げていくか、福祉施設との情報共有もすすめ、いろいろな形でよりクリエイティブな商品、サービスに変えていってもっともっといろいろな方々に興味を持っていただくような形になればよいかなと思っています。
私たちとしても有意義にスイートハートのお菓子を最大限活用させていただいていますので、いろいろクリエイティブなことをお互いに作り上げて、試行錯誤しながらより発展的に進んでいければと思います。

東光: 私たちだけでは福祉のお菓子の素晴らしさ、価値を伝えることは難しいんです。私たちだけでなく、ともに、企業とか、施設とか、皆さんが、何か自分でできることはないかなと、課題に対して一緒に知恵を出し合って取り組んでくださる、スイートハートプロジェクトは、お菓子を通して、そういう皆様をつなぐ場となりたいと思っています。

玉上: 企業ですから、当然稼ぐために仕事をすることが大前提だとは思うんですけれど、稼ぐだけの事業をしているのではありません。スイートハートプロジェクトを通して多くの人が、自分たちだけでなく、地域、従業員、経営というみんなでWINWIN的な関係を作っていくということをより意識してもらうということが重要だと思います。私たちは企業という社会の一員として、当然ながら発展しつつ社会に貢献していく。そこにはいろいろな思いを形に変えるということが常に大事なわけです。その形が、地域にとっては、弊社が示す職場環境であり、福祉施設にはスイートハートプロジェクトへの参加であったりします。それを関係している地域の方たち、行政と一緒になって更に発展させていくというのが私たちにとって一番いい形です。そういうメッセージを単に社内だけではなしに、行政の方々、クライアント、みんなでシェアして考えていくのが大切だと思います。

東光: 従業員の方々に変化は?

玉上: まだ一年も経っていませんので、これからだと思うんですけど、評判は非常にいいです。ランチを食べる、あとにデザートを食べるところに、コーヒーがあって、クッキーがあって、パンがあって、その中で選択したりもしています。もちろん、スイートハートのお菓子がどういうものかということを理解して食べています。ただ、大量に作っているものから見れば、当然まだまだ歴史もないですし、ブランド力もまだまだないので、そこをこれからどう広げるかというところがキーだと思っています。
当然従業員も甘いものが好きだったり、パンが好きだったりいろいろありますよね。ですから、スイートハートプロジェクトを定番にしていかないといけないんですよ。これが一番大事です。安定的に常に供給して、その中でも常に進化していく商品にしていく努力が必要だと思います。今はどうしてもイベント的な利用です。社員のクリスマス会とか、アランマーレのホームゲームとか、お客様のところに訪問する時の手土産とか、そういう活用が中心なんですね。これを社員一人一人にちゃんと定着させていく…。そのためには、生産のフローとか、量とか、賞味期限もかかわってきますし、毎日同じお菓子ばっかり食べるのも難しいので、品ぞろえも必要になります。そうしたことが今後重要になってくるんじゃないでしょうか。そういったものが常に回ってくるようになって初めて、社員にとってのお菓子の認識が高まり、意義も定着します。そして、地域に対する理解とか、地域の行政からメッセージがいろいろなメディアなどからも発信され、自分たちが地域にこれだけコミットしている、貢献しているということにつながれば、選手たち、社員にとってもとてもいい。親とか、周りからみんないいことやってるねと言われるとみんなも誇らしくなりますよね。

東光: 素晴らしいですね。そうできるように頑張ります。ありがとうございました。

玉上進一
株式会社プレステージ・インターナショナル 代表取締役
http://www.prestigein.com/

聞き手 東光篤子
sweet heart project実行委員会 実行委員長
https://sweet-hearts.org/